さまざまな形態のM&A

M&Aと一言で言っても、実際にはそのように呼ばれる企業の買収、合併というのは、企業は個人さまざまな事情によって行われるものです。
その事情や形態によって、友好的M&Aや、敵対的M&Aなどの名称もついてカテゴリー分けされています。
会社の買収といっても、大きな会社が小さな会社を買って子会社化する、というばかりではありません。
その一つが、マネジメントバイアウトです。
通称MBOとも言われます。これは、もともとの社員が、その会社の株を自分たちで購入して、事業を独立させるというものです。
実際には、その中にもいくつかバリエーションがあり、社員が株式を譲り受けるような場合をエンプロイーバイアウト、経営陣と社員が一緒に株式を譲り受ける場合をマネジメントエンプロイーバイアウトと言ったりします。
この中でも、社員が自分たちだけで会社や、会社の一部を買収して独立するという形態が、最近増えていると聞きます。
イメージとしては、のれんわけ、が一番近いものではないかと思います。
会社の一部、もしくは部署が、ひとつの事業として会社を起こしたい、と、その会社の株を自分たちで買収して独立するのです。
社員が自分たちの事業を買って会社を独立させるのですから、社員は自分たちのやってきたことに、かなりの確信と、愛着を持っていることになります。
大きな会社にぶらさがってそれをやっていれば、安定したポジションは与えられますが、それをあえて捨ててでも、それを一つの企業として独立してスタートさせたいという思いがあるのですから、生活をかけてでも挑みたい事業なのだと思わせる力があります。
そうやって、M&Aを行ったということ自体が、その事業のレピュテーションを向上させるという効果もあります。
実際、その効果をねらったとも思われるようなものもありますが、たとえレピュテーションを一時あげられたとしても、話題性だけでは、独立した会社を操業していくことはできませんので、やはりM&Aによって独立をしようとするのであれば、確固とした事業の軸と経営手腕が必要になることだと思います。
そうやって独立した企業を知っていますが、小さくてもとても力にあふれた会社でした。
社員数十人で株を買ってM&Aをしたのですが、自分たちの事業を語る口調が、みな熱く雄弁だったのを覚えています。
とはいっても、忙しく活気溢れるのは仕事だけではなく、みなが家族のように仲良く、一緒に旅行に行ったりもしていました。

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